大阪吹田の編集ライティング&デザイン制作

Webマーケティング支援 事業案内パンフレット|コトウリ様 2024.2制作 

目次

展示会での企画用の「事業案内パンフレット」としてご依頼

裏表紙             表紙
P.1                P.2
P.3               P.4
P.5                P.6

仕  様:B5 /8ページ/フルカラー 
種  類:事業案内パンフレット
事業内容:ホームページ活用・分析支援、Web マーケティング導入支援
制作目的:事業内容の説明、周知用
配布対象:イベント出店ブースにこられた方
制作期間:約2か月
作業内容:ヒアリング/インタビュー取材/企画/レイアウト構成/デザイン/ライティング/印刷手配/進行管理

コトウリさんは、Webマーケティングやホームページ活用支援などのサービスを個人事業主として手がけられています。

本案件は、コトウリさんが昨年、大阪で開催されたクリエターの展示会「この街のクリエイター博覧会2024」に、ブースを出される際の「とある企画に使用したい」と、ご依頼がありました。

その企画とは、6名のジャンルの異なるクリエイターにコトウリの「事業案内ツール」を作ってもらい、どのツールが一番多く来場客に持って帰ってもらえるか、そして、その後のアンケートでもいろんな質問項目に投票してもらい、来場者の反応で競わせるというものでした。

斬新な企画にお声いただき興味をそそられたので、ぜひにと参加させていただきました。

事業案内パンフレットに「できないこと」をあえて載せる企画を提案

まず、大前提として「どのクリエイターさんにも要望はあえて出していませんので、e パンフLab さんの自由に作ってください」とのことでしたので、そのお言葉通り自由に企画させていただきました。

企画の骨子としては「インタビュー」をベースとした、あえてゴリゴリの「読み物」系で進めることに。理由は、自分以外の5名のクリエイターさんが全員グラフィックデザイナーだと伺ったからです。

文字が読まれにくくなっていると言われる昨今ですが、差別化を図るため大きく賭けに出た形になります。それと自分自身、読み物に振り切ったパンフレットがどこまで反響を得るのか知りたかった面もありました。

そうした背景から、実際にコトウリさんの「5つの事業」についてインタビューを実施しました。

誌面に掲載する際の工夫としては、まず「Q&A形式」にしたこと。長めの文章は、一問一答式が一番リズム良く読んでもらえる形式だと考えているからです。

また、最大のポイントは、下記のように5つの事業において「できること=特長・強み」だけでなく、「できないこと」も併記した点です。

一般的な会社案内や事業案内では「できること」しか載せませんが、「できないこと」というワードをフックに、「なぜできないか」を詳しく深掘りすることで、逆説的にコトウリさんの事業についての考え方・スタンスの核心を伝えられると考えました。

通常の案件ではボツになりがちな企画ですが、「面白そう」と一発OKを頂くことができました。

この形式で、5つの事業に加えて「ご本人」についても「できること」「できないこと」を掲載しました。

特に個人事事業主の場合、本人の人柄をオープンにすることは非常に重要だと考えているので、以下のように、「できないこと」をちゃんと載せつつ、「ご本人」についてのページをあえて一番最初に持ってきました。

表紙デザインは、キャッチーさを重視してグラフィック寄りで制作

誌面デザインは、「できること」「できないこと」の違いをビジュアルでも分かりやすくするため、ほぼ2色で構成しています。

また、同じQ&A形式が続くことで誌面が単調になることを避けるため、人のイラスト(クライアントの似顔絵)を上下交互に入れて段差を作り、誌面に動きを出しました。

さらに、肝心の表紙のデザインについては、当初は、意味が伝わることを重視したいつもの「エディトリアル(編集物)」的なデザイン(下記左)で進めていました。

が、他のグラフィックデザイナーさんの作品にインパクトで劣ってしまう気がしたので、ポスターやロゴマークといったキャッチーさが重視される「グラフィック」的な表紙デザイン(下記右)に方向転換しました。

採用されなかった、エディトリアル(編集物)的な表紙案
採用された、グラフィック寄りの表紙案

最終的には、右の表紙になりましたが、このパンフレットが展示会場のブースで比較されながら選ばれる物ではなく、営業時に手渡しするためのツールであれば、左の表紙案でも良かったと思っています。

パンフレットの反響は上々で、結果は1位に!

最終的な結果は、結論から言うとなんと1位に!

6つのツールの中で、最も多い冊数を持って帰っていただくことができました。また、驚くことに当日の来場者へのアンケート投票でも1位を獲得できました。

文字が読まれなくなったと言われて久しいですが、こうした文字量多めのパンフレットが良い反応をもらえたことは、私自身、非常に学びになりました。

そして、思い切って賭けに出て良かったと。そのおかげで、きちんと作ればきちんと読まれ、きちんと伝わる、ということが分かりました。

通常のクライアントワークとは異なる案件でしたが、大変学びになりました。

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この記事を書いた人

これまで、教育系出版社、編集プロダクション、デザイン会社などでライター・編集者として約20年、広報誌や会社案内、社内報に記念史、リーフレット、チラシなどを制作してきました。

独立した現在は、主に個人事業主や小さな会社の営業用パンフレットや販促チラシ、Webライティングなどを通して、お客様の強みを言語化し、価値を「カタチ」にするお手伝いをしています。

モットーは「いいパンフレットでいいコミュニケーションを、いいコミュニケーションからいいビジネスを」。

そのために、「つくること」がゴールではなく、「本当に役に立つ」「ビジネスにつながる」パンフレット・チラシをつくります。

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