大阪吹田の編集ライティング&デザイン制作

「顧客目線でのヒアリングの結果、自分の事業に対する視野が広がりました」

完成したチラシを手にする塾長先生

熊取個別指導学院/大阪府  泉南郡
2016年の開校以来、小・中・高・既卒生を対象に「褒めてのばす」をモットーにした学習環境を提供されてきた熊取個別指導学院様。
従来の映像授業とは一線を画す「AI学習教材」と約20年の指導経験を持つ塾長による直接指導を織り交ぜることで、個々の理解度に適した学習カリキュラムを提供されています。
⚫︎熊取個別指導学院様Webサイトhttps://kumatori-kobetsu.com/

目次

「新聞折り込みでの塾生募集チラシの反応率を上げるためリニューアルしました」

【仕  様】B4/裏表/カラー
【担当作業】ヒアリング/レイアウト構成
/ライティング/デザイン/写真撮影

制作された募集チラシの詳細

— 今回、ご依頼いただいた募集チラシについて教えてください。
 新規塾生を募集するためのチラシを、リニューアルするために依頼しました。
 塾生募集のチラシは年に数回、新聞折り込みやポスティングを利用して周辺地域に配布しています。今回は合計で3万部、近隣の地域に配布しました。

— 募集チラシをリニューアルしたいと思われた理由を教えてください。
 開校からこれまで約7年ほど、ずっと同じデザインのチラシを使用してきたのですが、そのチラシの反応率(お問い合わせにつながった割合)が、徐々に下がってきたんです。
 一般的に、新聞折り込みでのチラシの反応率は、1万部に対して1件の問い合わせ、つまり0.01%あれば通常程度とされています。
 これまでのチラシで0.01%を切ったことはなかったのですが、そのラインを下回る反応率が出てきたので、デザインを一新したいと考えました。

— 特に改善したかった点を教えてください。
 反応率のアップにつながるのであれば、キャッチコピーからレイアウト構成、掲載コンテンツ、文章、写真と、すべて変えることも想定していました。
 これまでのチラシは、同じ制作会社に依頼している他の塾とも一緒の、フォーマット化されたデザインだったんです。
 そのため今回は、デザインはもちろん、当塾の強みや特徴、校風をしっかり打ち出したオリジナルの内容を載せたチラシにリニューアルしたかったんです。

「言われたまま作るのでなく、プロとしての意見を出してくれる方が理想でした」

制作をご依頼をいただいた経緯

— チラシを発注する際、外注先に求めていた「条件」はありますか。
 これまでの制作会社の方は、こちらの要望をすべてそのまま反映させてくださっていました。ありがたい反面、時々「本当にこれでいいのかな?」「プロとしての意見も聞きたいな…」と感じることもありました。
 そのため、リニューアルする際は、こちらの要望を踏まえた上で「プロとしての意見を言ってくれる人」を望んでいました。
 あと、今回は大幅に内容を変えたいと思っていたので、「ヒアリングを丁寧にしてくれて、意見もお互いに出し合える」制作会社さんを希望していました。

— 何社ほどと比較検討をされましたか。
 eパンフLabさんともう1社の制作会社さんとで検討しました。
 実は、eパンフLabさんには3年ほど前に、当塾の案内パンフレットを制作していただき、その際、いろいろな点に関して意見を言ってくださったんです。
 そのため、まずはeパンフLabさんにお願いしようと思い、Webサイトをもう一度、拝見した上で依頼しました。 

「スムーズに進められたのは、対案を出す際に論理的な根拠を添えてくれたから」

制作中のやり取りについて

— 実際、当ラボのヒアリングはいかがでしたか。
 2時間程度のヒアリングや打ち合わせを、都合3回行いました。
 フルリニューアルとはいえ、B4サイズのチラシにこれだけ時間をかけるんだという驚き半分、こんなに時間を割いて聞いてくれるんだという安心感半分でしたね。
 丁寧なヒアリングは希望していた点でもあったし、有意義な時間でもあったと感じています。

— どういった点が、有意義だったのでしょうか。
 しっかりヒアリングをしてくださった過程で、当塾の強みや弱み、方向性などについて、自分でも気づいていなかった面があぶり出されていったんです。
 その結果、本来伝えるべき強みだったり、差別化するための方向性などについて、自分の認識を深められた点ですね。
 これまでは、ひとりで運営してきたので、自然と「自分だけの物差し」で進めてきたところがあったのでしょう。そこに、ヒアリングを通して客観的かつ顧客目線でさまざまな質問が投げかけられたため、見えなかった部分が見えるようになり、視野が広がったんだろうと思います。
 当初は反応率を上げることだけを考えていたので、こうしたメリットが得られるとは思っていませんでした。

— ヒアリング以降のやり取りは、スムーズでしたか。
 誌面の修正やりとりの中で、どの文字を直したのかがわかりにくくなった時があったので、その辺をもう少しわかりやすくしてもらえると助かったかなと思っています。
 ただそれ以外では、やりとりの頻度も適切でしたし、メインとなるキャッチコピーも複数案出してしてくださり助かりました。
 特に、しっかり話し合える点を重視していたことについては、実際、制作過程でこちらの要望をよく聞いてくださった上で、「それならこうする方法も」と対案をよく出してくださいました。
 また、そうした際には必ずわかりやすい根拠も添えてくださったので、採用するかしないかの判断がしやすく、そういった意味でもスムーズでしたね。

「当塾のカラーが出た、オリジナル感のあるチラシにリニューアルされました」

募集チラシの感想・効果

— その後、完成した募集チラシの感想を教えてください。
 メインのキャッチコピーを最も目立つデザインに変えたので、パッと見て一新された印象があります。
 また、塾の内観や指導風景の写真を載せたり、裏面には保護者向けと生徒向けで別々のメッセージを載せるなど、掲載するコンテンツも充実させた結果、当塾のカラーがしっかり出たオリジナル感のあるチラシにリニューアルされたと感じています。

— リニューアルしたチラシの反応率は上がりましたか。
 3万部配布して、チラシ経由の問い合わせが6件だったので、ちょうど0.02%でした。0.01%を切るくらいから0.02%まで回復したので、ひとまずは安心しました。
 ただ、できれば0.03〜0.05%程度を目指していたので、正直、大満足とまではいってません。
 それもあって、実はこの後、候補に上がっていた別の制作会社さんに、まったく異なるキャッチコピーとデザインで制作してもらいました。ただ、そのチラシの反応率が0%だったんです。

— では、現在はどのようなチラシを配布されているのでしょうか。
 それらの結果を踏まえ、今は再度、eパンフLabさんに作ってもらったチラシに戻し、自分なりにアレンジを加えながら配布しています。
 また、Webサイトにもチラシのコンテンツを転載したところ、Webサイトらかの応募が増えつつあります。
 チラシの反応率は、折り込みのタイミングなど、さまざまな要素が絡み合った結果であるため、いろいろ試行錯誤し続けることが重要です。
 今回、そのベースにできるしっかりした内容のチラシを作れたこと、そして、ヒアリングで予想外の気づきを得られたことは収穫でした。
 もしまた反応率が下がってきたら、今度こそ0.03%以上を目指し、協力をお願いしたいと思います。

— ご希望の反応率を達成できず、申し訳ございませんでした。ただ、チラシの内容がさまざまな形で活かされているようでうれしく思います。ぜひまた、ご協力させていただけたらと思います。
 本日は、お忙しい中ありがとうございました。

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この記事を書いた人

これまで、教育系出版社、編集プロダクション、デザイン会社などでライター・編集者として約20年、広報誌や会社案内、社内報に記念史、リーフレット、チラシなどを制作してきました。

独立した現在は、主に個人事業主や小さな会社の営業用パンフレットや販促チラシ、Webライティングなどを通して、お客様の強みを言語化し、価値を「カタチ」にするお手伝いをしています。

モットーは「いいパンフレットでいいコミュニケーションを、いいコミュニケーションからいいビジネスを」。

そのために、「つくること」がゴールではなく、「本当に役に立つ」「ビジネスにつながる」パンフレット・チラシをつくります。

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