大阪吹田の編集ライティング&デザイン制作

記念誌のページ数はどう決める?|制作歴20年の編集者が事例ベースで解説します

記念誌のページ数を示す本

記念誌のページ数に、絶対的な正解はありません。

ただ、傾向や目安はあります。

僕の制作経験で最も多いのは、80〜120ページ前後の記念誌です。
そして最近では、30〜70ページくらいの、スリムなものも増えてきています

ページ数を決める際に大事なことは、まず「何のために作るか」という制作目的です。

この記事では、記念誌のページ数の目安、制作目的の例などとともに、制作を依頼する際に重要なポイントもご紹介いたします。

すべて、これまでの20年の編集者経験をもとにした話なので必ず正しいとは言い切れません。

とはいえ、記念誌制作が初めての方にとっては、最初におさえておきたい内容になっていると思うので、よろしければ参考にしてみてください。

目次

記念誌の一般的なページ数は?近年は50ページ前後の記念誌が増加中

「何ページくらいの記念誌が多いんですか?」

この質問、本当によく頂きます。でもこの質問、ホントに答えいにくいんです。
なぜなら、ほんっとに千差万別だからです。

一応、僕がこれまで関わったすべての記念誌のページ数を、割合として多かった順に並べると以下の通りになります。

①5割程度:100ページ前後(80〜120ページくらい)
②3割程度:50ページ前後(30〜70ページくらい)
③2割程度120ページ以上

多いのは、やっぱり100ページほどの、ある程度ボリュームのある記念誌です。

ただ最近はで、100周年や150周年であっても、50ページを下回る記念誌が増えてきたと感じています。
実際、今制作中の某A社さんの記念誌は、150周年誌ですが40ページです。

ひと昔前なら、150周年の記念誌で40ページは珍しい方でした。
そもそも、50ページ以下の記念誌自体少なかったので。

つまり、記念誌を作るクライアントは増えている一方で、ページ数は減っているという傾向が見て取れます。

背景には、まず文章が読まれなくなったことが挙げられるでしょう。

加えて、記念誌は作りたいけど、そこまで予算をかけた豪華なものでなくても、という認識が広がっているのではないかと考えています。

記念誌のページ数は制作目的、企画、料金の3点で見えてくる

傾向がわかったところで、では、結局なにを基準にページ数を決めたら良いのか?

僕は、記念誌の「制作目的」や「方針」で決めるのが一番自然だと思っています。

個人的な見解になりますが、これまでの記念誌は多くの場合、「会社の創業からこれまでの足跡をしっかり載せて、社員に伝えたい」という意図から、年表をベースにした、いわゆる「歴史」のページをしっかり作る傾向がありました。

また、祝辞なども、つながりのある複数の会社さんのトップの方々からたくさん頂き、何ページにも渡って掲載するのが定番でした。

そうこうしていると、必然的にページ数が増えていくのです。

それが近年では、これまでの会社の足跡よりも、今現在の社員へのメッセージや、これからの会社のビジョンの共有などに重きを置くクライアントが増えていると感じます。

事実、最近手がけた50ページ以下の記念誌は、どちらも100周年を超える企業でしたが、歴史のページは「さらっと流す程度でいい」と。

特に、先出の某A社さんは、「これまでの150年の歴史も載せるが、一番は、現在のグループの規模感やグループ他社の事業内容を把握してもらうことで、グループ全体の成長を感じてほしい」というご意向でした。

そのため祝辞や寄稿、さらには定番コンテンツの座談会なども不要だと。

確かにそういう目的・方向性なら、150年もの歴史を持つクライアントの記念誌でも、40ページ以内に収まります。

つまり、ページ数を考える際には、ページ数だけで考えていても決まらないのです。

それよりも、どんな読者に、どんなことを届けたいのか、そしてどう受け取ってほしいのか、そうした「制作目的」をはっきりさせることが先決なのです。

そこにプラスして、ご希望の「企画」や「予算」が見えてくると、何ページくらいの記念誌に落とし込めそうか、ようやく具体的になってくるでしょう。

パッと答えにくいのは、そのためです。

ですので、まずは社内で、そしてその後、制作会社の方とじっくりお打ち合わせを重ねて、大切な一冊の大枠となるページ数を決めてください。

記念誌の制作目的は対外PR、インナーブランディング、歴史保存など多種多様

ちなみに。
記念誌の制作目的として一般的なのは、「創業からの足跡の共有」や「ステークホルダーへの感謝の伝達」などでしょう。

ただ、それ以外にも特殊なケースが多々あると感じています。

例えば、以前あるクライアントから「100ページくらいないとカッコつかないですよね?」と聞かれたことがありました。
それに対して僕は「100ページ以下の記念誌も全然ありますよ」と答えました。

しかし、お話を伺うにつれ、今まで同業他社さんからもらってきた記念誌がどれも100ページをゆうに超えるものだったから、社長さんが「うちも負けられん!」という考えになられていることがわかったのです。

本来、そういった理由で冊子の制作方針を決めることはNGだと思っています。

ただ、記念誌だけはちょっと別なんですよね。
なぜなら、広報誌や社内報などと違って「贈答品」という側面もあるからです。

贈答品でもある以上、「見栄え」を気にするのは当然です。
結局この案件では、ご希望に沿って100ページ以上になるように企画・構成を考えさせてもらいました。

さらに、こんなケースも。

「資料」として、未来の社員に活用してもらうことを想定した記念誌です。

つまり、「読まれること」はそこまで目的としておらず、今後の業務の中で色々な情報を確認する際の資料とするために、これまでの足跡や事業内容などを網羅した一冊を作っておきたいという制作目的です。

そのため、このクライアントの記念誌の印刷部数は、非常に少なかったと記憶しています。

このように、記念誌は企業が発行する社内報や広報誌などの情報誌の中でも、特殊な部類に入る冊子なのです。

記念誌の依頼先はどこがベスト?記念誌の編集経験者を選ぶべき理由

また、記念誌を「依頼する」際にも参考にしていただきたい重要なポイントがあります。

記念誌を制作できる依頼先となると、だいたい以下の業社が考えられます。

・印刷会社
・出版社
・編集プロダクション
・デザイン会社
・個人事業主

結構、候補はありますが、いずれにしても「編集者」がいる依頼先をおすすめします

あるいは、ページものの「編集」をきちんと理解しているデザイナーさんか、ライターさんにお願いすると、スムーズに制作が進むと思います。

そういう方がいるかどうかの見分け方は簡単です。
これまでに、紙媒体の「企画」を経験してきたかどうかです。

紙媒体といっても、チラシやポスターではなく、数ページ程度の冊子でもありません。
何十ページもある冊子です。

もちろん、記念誌の編集経験があればいうことなしです。

特殊な冊子だからこそ、紙媒体をゼロから企画して編集して制作した経験が大きくクオリティを左右すると考えています。
依頼時には、その点を確認されることをおすすめします。

記念誌の制作前にまず整理しておきたい3点

というわけで、記念誌の制作が決まったら、以下の3点をまず決めましょう。

①制作目的(誰に、どう感じてほしい記念誌なのか)
②掲載企画(ご挨拶、年表、座談会、事業所紹介、社員紹介、など)
②予算

この3点が大体でもいいので決まると、ページ数の相談もスムーズに進み、記念誌の大枠が見えてくると思います。

初めての記念誌制作は、きっとわからないことだらけだと思います。
だからこそ、きちんとした編集スキルを持った依頼先に相談することをおすすめします。

eパンフLabでは、記念誌制作歴20年の編集者が企画段階から伴走し、サポートしております。
100ページを超える冊子や、長期で進める記念誌の制作実績もありますので、気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

これまで、教育系出版社、編集プロダクション、デザイン会社などでライター・編集者として約20年、広報誌や会社案内、社内報に記念史、リーフレット、チラシなどを制作してきました。

独立した現在は、主に個人事業主や小さな会社の営業用パンフレットや販促チラシ、Webライティングなどを通して、お客様の強みを言語化し、価値を「カタチ」にするお手伝いをしています。

モットーは「いいパンフレットでいいコミュニケーションを、いいコミュニケーションからいいビジネスを」。

そのために、「つくること」がゴールではなく、「本当に役に立つ」「ビジネスにつながる」パンフレット・チラシをつくります。

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