大阪吹田の編集ライティング&デザイン制作

パンフレットやチラシの制作でよくあるNGな作り方とその解決法

パンフレットやチラシをNGな作り方でしていないかチェックしている目

これまで長年、小ささな会社や個人事業主さんのパンフレットやチラシの内製化もサポートしてきました。

その中で、「あああ、それはNGな作り方ですよ…」という場面に何度も遭遇してきました。

ここでいう「NGな作り方」とは「読まれない」「伝わらない」作り方のことです。

つまり、わざわざ読まれない努力をされているケースが少なくないのです。結論からいうと「情報を詰め込む」作り方です。

そこで今回のコラムでは、僕が実際に見てきた「情報詰め込み系パンフレット」の問題点について、解決法も交えながらご紹介します。

目次

情報を詰め込むほど伝わらないパンフレット・チラシになる

パンフレットやチラシを作るとなると、とにかく皆さん、少しでも多くの情報を載せようとされます。

気持ちはめっちゃわかります。

自社PRのためにパンフレットを作っているわけですから、少しでも多くの情報を載せたいですよね。

でもそれ、逆効果なんです。

パンフレットやチラシといった紙媒体の場合、情報って載せれば載せるほど伝わりにくくなるんです。

誌面いっぱいに文字や写真を載せたり、いろんな切り口のコンテンツを載せようとページ数を増やしたり。

特にNGなのが、ある程度できあがってから、新たな切り口の情報やコンテンツを追加するパターンです。

なぜなら、読者からするとどの情報が自分には重要なのか見えにくくなってしまう上に、内容の方向性もバラバラになってしまうからです。

よほど必要な情報でない限り、後からのプラスは避けましょう。

では、情報満載になりがちなパンフレットやチラシを作りがちな方へ、具体的な解決法をご紹介します。

パンフレット・チラシの情報は「引き算」で作ると伝わる

パンフレットやチラシを情報過多にしない一番良い方法は、「引き算」で作ることです。

つまり、「何を載せるか」ではなく「何を残すか」が重要ということです。

多くの場合、情報過多になる要因は「足し算」で作ってしまっているから

「あれも載せたい」「これも載せておかないと」……気持ちはわかりますが、それをすると1冊の中で情報が渋滞を起こし、結局どの情報も届かなくなってしまうのです。

さらに、そうした動機でプラスされる情報の多くは、読者からすると唐突感があるケースが多く、余計に散漫な印象を与えがちです。

なぜなら、そうした情報は作り手側の都合だけでプラスされているため、誌面の他の情報との関連性が薄かったり、読者のニーズとも合致していない場合が多いからです。

個別のコンテンツごとにアクセスできるWebサイトなら、それでも問題ありません。

でも、パンフレットは基本的に前から読んでいくし、チラシは上から読んでいく流れがあります。

ついつい、あれもこれもと脈絡なく載せてしまうと、その流れを壊してしまい、読みづらいパンフレット・チラシになってしまうのです。

どうしても情報をたくさん載せてしまいがちな方は、ぜひ、情報を「足し算」から「引き算」の発想へ変えてみてください。

それだけでも、読まれるパンフレット・チラシに近づけることができますよ。

「引き算」の基準はパンフレットの制作目的とターゲット

では、引き算で情報を整理する際の、具体的な方法をご紹介します。

まず、その1冊、またはそのチラシの中で伝えたいことを絞り込みましょう。

その基準として有効なのが、パンフレットの「制作目的」と「ターゲット」です。

そもそも、そのパンフレットやチラシは何のために作るのか?ターゲット(想定読者)の属性や興味の対象は?

つい忘れがちなそういった部分に立ち返って、載せるべき(残すべき)情報を考えてみてください。

もし、どうしても削る情報を決められない場合は、優先順位をつけるのもひとつの方法です。

優先順位に従って情報を載せ、誌面がいっぱいになる前に、あるいは、ページ数が増えすぎる前にストップする。

これを意識するだけでも、詰め込み系パンフレット・チラシからの脱却は可能です。

客観的に作ることが伝わらないパンフレット・チラシからの脱却になる

たくさん情報を載せたい、でも削らないと伝わらない……これって、主観と客観のせめぎ合いなんですよね。

そして、このせめぎ合いに主観が勝ってしまうと、誰にも読まれない、誰にも情報が伝わらないパンフレット・チラシができあがってしまいます

そのため、情報の取捨選択の基準を自分の内側に求めず、外側にある「制作目的」と「ターゲット」を根拠にする方法が適しているのです。(「制作目的」と「ターゲット」についての詳しい解説は、こちらのコラムをお読みください『読まれるパンフレットへ改善!制作目的とターゲットの「考え方」のコツ』)

色んな情報を載せたいという思いは、本当に理解できます。

でも、そのパンフレット・チラシは、あなたを満足させるためのツールではなく、あくまでも読者に喜んでもらうためのものです。

であれば、やはり読者目線で、読者が知りたい情報に絞って作ってみてください。

それが、よくあるNGな「情報詰め込み系」パンフレット・チラシから脱却する第一歩になると思います。

当ラボでは、パンフレットやチラシの内製化のサポートも行なっています。パンフレットやチラシの制作に関するご質問や制作のご依頼は、こちらの「お問合せフォーム」よりご連絡ください。
初回40分無料のオンライン制作相談も承っております!
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この記事を書いた人

これまで、教育系出版社、編集プロダクション、デザイン会社などでライター・編集者として約20年、広報誌や会社案内、社内報に記念史、リーフレット、チラシなどを制作してきました。

独立した現在は、主に個人事業主や小さな会社の営業用パンフレットや販促チラシ、Webライティングなどを通して、お客様の強みを言語化し、価値を「カタチ」にするお手伝いをしています。

モットーは「いいパンフレットでいいコミュニケーションを、いいコミュニケーションからいいビジネスを」。

そのために、「つくること」がゴールではなく、「本当に役に立つ」「ビジネスにつながる」パンフレット・チラシをつくります。

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