小さな会社やフリーランスの方にとって、Webサイトと会社案内パンフレットではどちらの方が営業効果が高いのでしょうか?
個人でもWebサイトを持っていることが珍しくなっくなった今、それぞれの特徴や効果について知っておくことは大切です。自分(自社)は、どちらをどう使えば営業効果が上がるのか、このコラムを判断材料にしていただけたらと思います。
小さな会社のWebと会社案内パンフレットは連携させると効果的
小さな会社やフリーランスの方にとって、Webサイトと会社案内パンフレットでは、どちらが営業効果が高いのか?
結論から言うと、最も効果的なのは「連携」させる使い方だと考えています。ということで、早速その具体的な方法について解説していきます。
まずは、会社案内パンフレットで認知してもらう
最もわかりやすい方法は、対面シーンで会社案内パンフレットやチラシを渡し、そこからWebに誘導するという方法です。
例えば私は、特に交流会などで初めてお会いする方には、名刺と一緒にできるだけパンフレットもお渡しするようにしています。
それも、ただ渡すだけでなく、ページ開いて自分のサービス内容や事業について興味を持ってもらえるように説明し、そして、何よりも自分自身の存在を知ってもらうことに注力しています。
こればっかりは、Webサイトがどれだけ高性能でもマネできない、会社案内パンフレットの強みといえるでしょう。
会社案内パンフレットからWebにつないで差別化する
対面シーンで会社案内パンフレットを使い自分のサービスなどを認知してもらったら、最後にはWebサイトも見てもらうようにお願いしています。もちろん、会社案内の誌面にもWebサイトのQRコードを載せています。
Webサイトには、会社案内パンフレットより詳しくサービスや事業について載っているので、それらの情報を通して同業他社との違いを理解していただくことで、差別化につなげています。
また、交流会以外でも、新たに知り合った方に渡したり、あとは、知り合いのお店や地域の施設にも置いてもらっています。
もちろん、WebサイトのSEO対策もコツコツがんばっていますよ。ただ、それとと同時に、こうした会社案内パンフレットを使ったアナログなアプローチでWebサイトへ誘導する「営業」も地道に続けているのです。
対面営業での認知に向いている会社案内パンフレットと、大量の情報による差別化に向いているWebサイトを連携させる。やはりこの方法が、小さな会社やフリーランスの営業戦略として最も効果的ではないかと思っています。
では、Webサイトのどういった点が差別化に向いており、会社案内パンフレットのどういった点が認知に向いているのか。その点を詳しく説明していきます。
Webと会社案内パンフレットは役割がまったく異なるツール
Webサイトが差別化に向いており、会社案内パンフレットが認知に向いている一番の理由は、最適な「訴求対象」が異なっているからです。
つまり、この2つのツールは、そもそも役割がまったく異なる「別の媒体」なのです。ここからは、その違いについて説明していきます。
Webはニーズが顕在化している人に訴求するためのツール
まず、Webサイトを見る人は必ず「検索」をしています。
SNSやバナー広告経由などでない限り、例えば「会社案内パンフレット デザイン」などと検索して、色々なWebサイトを見るはずです。
つまり、Webサイトを使う人は何かを探していたり、解決したいことがある状態、言い換えれば「ニーズが顕在化している人」といえます。
そして、ニーズが顕在化している人たちは、それが何らかの情報であれ、商品やサービスであれ、自分(自社)のニーズにマッチした対象を、さまざまなWebサイトを比較しながら探しています。
従って、そのニーズを納得させたり、満足させられる訴求が適切にできれば、自分(自社)のWebサイトは選んでもらえるのです。
会社案内パンフレットはニーズが潜在的な人への訴求に効果的なツール
一方、会社案内パンフレットは、当然、ニーズの有無に関係なく誰にでも渡せます。
この、誰にでも渡せるという点が会社案内パンフレット(紙媒体)の強みであり、Webサイトがいわば「待ち」のツールであるのに対し、会社案内パンフレットはこちらからアクションをかられける「攻め」のツールといえます。
そのため、まだニーズが潜在的な人に渡せば、「こういうサービスがあったのか」「こんな会社があるんだ」と認知してもらうことができます。
その上で、自社や商品・サービスの詳しい特徴や強みも訴求できれば、「このサービスは必要かもしれない」とか「この会社には助けてもらえることがあるかも」と、需要の喚起につなげることができるのです。
Webサイトと会社案内パンフレットの訴求対象の違いが、適切な役割の違いに結びついていることが、おわかりいただけましたでしょうか。
小さな会社のWebと会社案内パンフレットは互換性が低いツール
よく「Webサイトがあるから会社案内は作っていない」という声を耳にします。
しかし、先述したように、役割がまったく異なるWebサイトと会社案内パンフレットは、どちらかがどちらかの代わりになるような互換性のあるツールではありません。
では、小さな会社やフリーランスが最初に作るとしたら、どちらのツールの方が良いのでしょうか。
小さな会社は先に会社案内パンフレットで認知してもらう営業が効果的
小さな会社やフリーランスの方がまず作るなら、会社案内パンフレットの方が営業効果は高いと考えています。
もちろん、いずれはWebサイトも必須でしょう。ただ、規模が小さなWebサイトの場合、そもそも「見てもらいにくい」という現実があります。
特に、検索上位を大手企業のサイトが占めている業種だと、SEO対策をがんばっても食い込むことは簡単ではありません。
さらに、個人でもWebサイトを持っていて当たり前の今、数あるサイトの中から自身(自社)のサイトを選んでもらえるように差別化することは容易ではありません。
だからこそ、最初は対面での対面営業に向いている会社案内パンフレットで存在を認知してもらい、自身の顔や名前、パーソナリティを覚えてもらう、いわばアナログな営業が効果的だと思うのです。
そして、Webサイトが完成したら、あるいは完成しているなら、そちらも見てもらうようお願いし、Webサイトでしっかり差別化する方法が小さな会社やフリーランスの方には適していると考えています。
Webサイトの内容のまま会社案内パンフレットを作ると効果は半減
ちなみに、連携といってもおすすめできない方法があります。
それは、Webサイトの内容をそのまま会社案内パンフレットに転載して作ることです。逆もしかりで、会社案内の内容をそのままWebに掲載することもおすすめできません。
何度も言うように、Webを見ているのはニーズが顕在化していて、ほしい物(情報)を探している人。そして、会社案内パンフレットは、ニーズが潜在的な人に渡すと効果的なツールです。
この、ニーズの状態がまったく異なる両者に同じキャッチコピーが刺さるとは、どうしても考えにくいからです。もちろん、結果的に同じコピーとなる可能性はあるとは思います。
ただ、基本的に連携させる際は、それぞれの訴求対象の違いを踏まえた上で、特にWebサイトはファーストビューの、会社案内は表紙や1ページ目のキャッチコピーに違いをつけることをおすすめします。
手軽にWebや会社案内パンフレットを作るサイト&アプリ
近年は、Webサイトや会社案内パンフレット、チラシなどを手軽に内製するための手段がどんどん増えています。特に、Webサイトは1ページもののシンプルな内容であれば、素人でも安価で作れる非常に便利なサービスが増えています。
もちろん、チラシやパンフレットでもそうしたサービスは増えており、無料のテンプレートでも結構、おしゃれで、しっかりした内容の紙ツールを制作することができます。
Webサイトや会社案内パンフレットをつくりたいけどコストをかけられない、または、とりあえずは自分で作りたいという方は、以下のサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
(手軽にWebサイトを作れるサービス)
①とりあえずHP
②グーぺ
③ペライチ
(手軽にパンフレットやチラシを作れるサービス)
①Canva
②miri canvas
③アスクル オンラインデザイン
会社案内パンフレットによるアナログな営業戦略が小さな会社には効果的
フリーランスや小さな会社では、Google広告やSEO対策といったデジタルマーケティングだけでなく、パンフレットやチラシによるアナログな営業活動も重要です。
対面営業で顔を合わせ、言葉を交わし、商品やサービスの強みだけでなく、自身の思いや考えも伝えることで信頼関係を築くことが営業戦略の第一歩としては、最適だと考えているからです。
そして最終的には、対面営業による認知と需要喚起に向いている会社案内パンフレットと、大量の情報による差別化に向いているWebサイトを連携させることが、小さな会社やフリーランスにとって効果的な戦略ではないかと考えています。
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