小さな会社のパンフレット制作20年 大阪吹田の編集事務所

読まれるパンフレットへ改善!制作目的とターゲットの「決め方」のノウハウ

制作目的とターゲットの決め方のノウハウイメージ

個人事業主や小さな会社の皆さま、こんにちは。

eパンフLabのシガと申します。

せっかくパンフレットやチラシなどをつくったのに、全然読まれない……。

と、お困りの担当者さまに向けに書いたのが、前回のコラム「読まれるパンフレッへ改善!制作目的とターゲットの『考え方』のコツ」です。

その中で、読まれるパンフレットへの改善方法として、まずは、以下のような「考え方のコツ」をお話ししました。

  • 制作目的とターゲットは、デザインや文章より重要な「指標」で、最初に決めるべき「設計図」
  • 曖昧な「設計図」のまま制作を進めているケースは多い
  • 曖昧な制作目的とターゲットのままだと、どんな読者の興味もひかない
  • 曖昧な制作目的とターゲットは「分解」していく必要がある

そして今回は、「考え方編」に続く「決め方編」。

「曖昧な制作目的・ターゲット」を改善する際の、「決め方のノウハウ」を解説していきます。

今回も、実際のケースを例に挙げながらお話ししますので、パンフレット制作に慣れていない方でも、すぐに取り掛かれるノウハウになっています!

目次

曖昧なパンフレットの制作目的・ターゲットは分解する

前回のコラムで、曖昧な制作目的・ターゲットのままパンフレットを作ると、内容もフワッとするため、多くの読者が「自分向けの内容ではない」と感じ、冊子を閉じてしまう可能性が高い、とお話ししました。

そして、その状況を改善するには、制作目的もターゲットも分解する必要があると。

「でも、どうやって?」

と思いますよね。

具体的に説明していきます。

具体的な制作目的・ターゲットこそが「設計図」になる

試しに、まず、大きな言葉の目的とターゲットで構わないので、あらためてピックアップしてみてください。

そこから、会社やご自身の状況を思い浮かべながら、分解していくのです。

分解という言葉がピンとこないなら「具体例を挙げる」でもいいかもしれません。

前回のコラムで、僕が実践していた「分解」はこんな感じでした。

”ただ、「社内コミュニケーション」といっても色々ありますよね。”

読まれるパンフレッへ改善!制作目的とターゲットの「 考え方」のコツ

というくだりを覚えていますか?

そして「社内コミュニケーション」として考えられる、いくつかの具体例を以下のように挙げました。

<目的:社内コミュニケーションの活性化>

  ↓

  • 部内の同僚との交流
  • 部署を超えての連携
  • 離れた事業所との協働

これです。

「社内コミュニケーション」という曖昧な言葉を、細かく分けて具体的にした、これが「分解」です。

ちなみに上記の「社内コミュニケーション」は、まだ、こんな分解例も追加できるんじゃないでしょうか。

  • 上司と部下の関わり合い
  • ベテランと若手のつながり
  • 休憩スペースや社員食堂での会話

これ、全部「社内コミュニケーション」という言葉でくくれてしまいますよね。

では、その違いを並べて見比べてみましょう。

【社内報の制作目的】

<Before>
⚫︎社内コミュニケーションの活性化

<After>
⚫︎部内の同僚との交流
⚫︎部署を超えての連携
⚫︎離れた事業所との協働
⚫︎上司と部下の関わり合い
⚫︎ベテランと若手のつながり
⚫︎休憩スペースや社員食堂での会話

いかがでしょう。この程度の分解なら、そんなにムリなくできますよね。

そして、<Before>と<After>の制作目的で、どちらが訴求力の高い、読まれるコンテンツにつなげやすいか…それはもう明白ですよね。

この勢いで、前回「前提どまり」と評した、「全社員向け」という社内報のターゲットも分解してみましょう。

<ターゲット:全社員>

  • まだ分からないことが多い新入社員
  • 社内コネクションを広げてほしい若手
  • 活躍が最も期待されている中堅
  • マネジメントに注力してもらいたいベテラン
  • 自社のこれまでの歴史に詳しいOB

こんな感じに分解できるかなと。以下で比較してみましょう。

【社内報のターゲット】

<Before>
⚫︎全社員

<After>
⚫︎まだ分からないことが多い新入社員
⚫︎社内コネクションを広げてほしい若手
⚫︎活躍が最も期待されている中堅
⚫︎マネジメントに注力してもらいたいベテラン
⚫︎自社のこれまでの歴史に詳しいOB

いかがでしょうか。

制作目的にしろ、ターゲットにしろ、このように具体的である方が、設計図としての役割を果たせることは間違いありません。

これは社内報を例にしましたが、事業案内や会社案内、チラシであっても同じです。

指標が具体的なら文章も内容も具体的に作れるから、ターゲット読者の興味を喚起できるツールになるのです。

曖昧で大きな言葉のままの制作目的・ターゲットは、むしろ「分解」しやすいものです。

「制作目的とターゲットの改善」の第一歩として、まずは、こうして分解して、具体的にしていくことを試してみてください。

分解した制作目的・ターゲットは絞り込む

では、分解した制作目的とターゲットを、実際どのようにパンフレットづくりに活かしていくのか、ご説明します。

さきほど挙げた、分解版・制作目的とターゲットは、いわば「候補」です。たくさんありますからね。

まず、制作目的の候補の中から、パンフレットやチラシを通じ、あなたが最も達成したい「目的」を選んでください。

次に、ターゲット候補の中から、その目的を最も実践してほしい「ターゲット」を選んでください。

つまり、制作目的とターゲットは、リンクしていた方が効果を発揮しやすくなるのです。

例えば、こんな感じに。

⚫︎制作目的:離れた事業所との交流
⚫︎ターゲット:社内コネクションを広げてほしい若手

そうすると、どういった内容にすればいいのか、なんとなく見えてきませんか?

比べてみるとこんなに違います。

<Before>
⚫︎制作目的:社内コミュニケーションの活性化
⚫︎ターゲット:全社員

<After>
⚫︎制作目的:離れた事業所との交流
⚫︎ターゲット:社内コネクションを広げてほしい若手

パンフレットやチラシを制作される多くの方が、「何を載せればいいかわからない」「文章が書けない」とおっしゃるのは、上の<Before>の状態で作り始めてしまっているからなんじゃないかと思うのです。

そしてその結果、「自分は文章が下手」「クリエイティブなことは難しい」と苦手意識を持たれていることが多い気がしています。

そんなことはありません!ここまで書いてきたように、ロジカルに考えて、一歩ずつ進めていけば、パンフレットやチラシ作りは決して難しくなありません。

例えば僕は、<After>の制作目的・ターゲットをもとに、こんな企画を考えてみました。

  1. 各事業所のルーキー座談会「教えて!あなたの事業所の魅力」
  2. 各事業所の若手対抗プレゼン「ワタシの事業所協働案」
  3. 若手による事業訪問記「突撃!隣の事業所さん」

あくまで架空の企画ですが、<Before>の「社内コミュニケーションの活性化」「社員」のままだったら、一応プロの僕でもこんなピンポイントの企画は浮かばなかったと思います。

このように、制作目的とターゲットを分解し、明確化することで、まず載せるべき内容がわかりやすくなり、デザインや文章もつくりやすくなるのです。

なぜなら、上記のような若手向けの企画なら、ちょっとポップなフォントや色使いで、とか、雑誌みたいなレイアウトでスナップ風写真を多用して、などといった必然性が生まれ、イメージしやすくなるからです。

こうして、読まれるパンフレットへと変わっていく、これこそがパンフレットの制作目的・ターゲット明確化の効用なのです。

パンフレットの制作目的・ターゲットは一人で考えない

読まれるパンフレット・チラシへ改善するための、制作目的とターゲットの見直しには、ぜひ時間をかけてください。

わかっているつもりでも、再度ゼロから考え直すくらいの勢いで取り組むことをおすすめします。

その際、有効な手段が「多くの意見を集める」ことです。つまり「一人で考えない」ということ。

ひとりで考えられることには限界がありますからね。自分とは違う「視点」を持った人の意見って、ほんと貴重なんです。

できれば、同僚や上司などにもアドバイスを求めて、さまざまな意見を集めてください。

ただ、複数名でこうしたアイデアを練る場合は、最終決定権の所在だけは明らかにしておきましょう。

そうしないと、結局一番「エライ人」「声の大きい人」の意見ばかり通ってしまい、みんなで話し合ったり、意見を集めたりするメリットが薄れてしまうからです。

個人事業主の方も同様です。

聞く同僚はいないかもしれませんが、ご自身の業務についてある程度分かっている方、ご家族や友人、可能ならクライアントにも聞いてみてください。

見えているようで見えていなかった自社の強みや弱み、問題などが見えてきて、精度の高い制作目的とターゲットのピックアップにつながると思いますよ。

制作目的とターゲットの「決め方」のまとめ

ここまで2回にわたって、実際の制作事例を紹介しつつ、具体的な改善案も書いてみました。

今回の内容をまとめると、以下のようになると思います。

  • 制作目的とターゲットの分解とは、曖昧な言葉を細かく分けて具体的にすること
  • 分解は「具体例を挙げる」でもOK
  • 分解した制作目的とターゲットから、最も達成したい目的と、それを実践してほしいターゲットに絞り込む
  • 制作目的とターゲットが明確になると、載せるべき内容がわかりやすくなり、デザインや文章もつくりやすくなる
  • 制作目的とターゲットは一人で考えず、多くの意見を集めた方が良い
  • ただしその場合、最終決定権の所在だけは明らかにしておく

といったところです。ちなみに、前回に内容をまとめるとこんな感じです。

  • 制作目的とターゲットは、デザインや文章より重要な「指標」で、最初に決めるべき「設計図」
  • 曖昧な「設計図」のまま制作を進めているケースは多い
  • 曖昧な制作目的とターゲットのままだと、どんな読者の興味もひかない
  • 曖昧な制作目的とターゲットは「分解」していく必要がある

というわけで、読まれるパンフレット・チラシへの改善の第一歩として、制作目的・ターゲットの重要性について、実際の決め方についてお話しさせていただきました!

参考になりましたでしょうか。

当ラボでは、事業案内や会社案内といったパンフレット、サービス案内チラシなど、販促・営業ツールの制作を企画から印刷まで承っています。
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この記事を書いた人

これまで、教育系出版社、編集プロダクション、デザイン会社などでライター・編集者として約20年、広報誌や会社案内、社内報に記念史、リーフレット、チラシなどを制作してきました。

独立した現在は、主に個人事業主や小さな会社の営業用パンフレットや販促チラシ、Webライティングなどを通して、お客様の強みを言語化し、価値を「カタチ」にするお手伝いをしています。

モットーは「いいパンフレットでいいコミュニケーションを、いいコミュニケーションからいいビジネスを」。

そのために、「つくること」がゴールではなく、「本当に役に立つ」「ビジネスにつながる」パンフレット・チラシをつくります。

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